バーコード決済(PayPay)はどうして普及してきたのか?その1

SE

はじめに

もうかれこれ20年近くもSEをやっています。

これまで参画したプロジェクトのいくつかは「電子マネー」に関係するものもあり、仕事やプライベートでも少々勉強をしています。

これまでは電子マネーと言えばSuica(交通系マネー)やiD、楽天Edyのようなチップ埋め込み型の電子マネーが日本では主流でしたが、2020年の現在では新たな勢力として「バーコード決済」なるものが出てきています。

バーコード決済とは何ぞや

バーコード決済はその名の通りバーコードを利用した決済です。

・・はいすみません。ちゃんと説明します。

インターネット上に電子マネーをチャージし、その残高を引き落とすことで商品を購入できるサービスです。

チャージ→利用(決済)となるので、プリペイド型の電子マネーですね。

決済を行うために利用するのがカードやスマホに埋め込まれたチップではなく、バーコードや2次元バーコードを利用するので、バーコード決済と呼ばれています。

スマホアプリをインストールしてアカウント登録すれば、利用者側はすぐに決済が可能になります。

(中国のAliPayやWeChatPayはおそらく日本人が利用するには敷居が高い、なぜなら中国にある銀行の口座とリンクする必要があるから。中国のバーコード決済は残高管理がちょっと異なるのでまた別の記事で。)

現在の日本で主流のバーコード決済サービスがPayPay

もともとは中国で爆発的に普及したバーコード決済ですが、日本でも使われ始めています。

その中でも現在(2020年1月現在)、利用可能店舗が多いのがPayPay。

利用登録者数は2000万人を超え、各コンビニやドラッグストア、スーパー、雑貨屋さんや個人経営の飲食店にまで広がりを見せています。

PayPayの母体(株主)はYahoo!、ソフトバンクです。

 

既存のプリペイド型電子マネーと支払方法が違う

バーコード決済がこれまでの電子マネーと決定的に異なる点は、その支払方法です。

その違いこそが、バーコード決済が中国や日本でも普及し始めたポイントだと私は思います。

バーコード決済は「バーコードが読める機械」が「1つ」あればよい

バーコード決済の場合、決済する手段は大きく分けて2つあります。

ひとつは、会員(支払する側)がスマホアプリからバーコードを表示し、レジのスキャナで読み込む方法。(図の右側)この方法だと、(おそらく)会員情報をキーにセンターに照会の通信が走り、残高から引き落とすことになります。

クレジットと同じようなスキームですね。レジと連動する場合は金額も自動で計算されて引き落とされることになるでしょう。

コンビニやドラッグストアはこちらの方式になっているようです。他の電子マネーと同じようなオペレーション(操作)である点はメリットですが、スマホのバーコードが読めないと決済ができません。

のぞき見防止シートを貼っていたり、スマホ画面が割れていたりするとこの方法では決済できません。

もう一つがお店のQRコードを読み込む方法(図の左側)。小規模店舗や飲食店はこちらが主流のようです。こちらはスマホアプリでQRコードをスキャンしてお会計金額を入力します。

スマホアプリからセンターに決済情報(店舗、金額、会員情報)を渡す形になります。

店員さんは、支払結果画面を見せてもらって確認して完了です。

この方法はとても画期的というか、電子マネーを利用する敷居を低くした良いオペレーションだと思います。

個人的には、金額入力結果画面を偽造される恐れはないのかな。。とは思いますが。店員さんはすぐにパソコンとかで確認するそぶりもないですし。

中国ではどうなのかちょっと調べようと思います。(まだ調べてない)

バーコード決済は導入コストが低い

例えばSuicaの場合は、それなりな金額がするであろう電子マネーのリーダーを用意し、それにつながる機器を用意してレジにつなげて決済できるようになります。

さらに、電子マネーは各ブランドのルールに従って決済の仕組みを構築する必要があります。

楽天Edyだったら〇〇の場合は××しなければならない、交通系だったら、、といった具合に端末や上位端末(レジ)にレギュレーションが定められています。

そのレギュレーションをクリアするためにはレジの改造とテスト、検定を受ける必要が出てきます。

コンビニのような巨大チェーン店なら大丈夫でしょうが、これだけのことを個人経営の飲食店がやろうとするととてもコストがかかりすぎてあきらめてしまいます。

そこに付け込んできたのがPayPayなどのバーコード決済です。

上述の通り、機械は最低限でよいのです。

現在の日本のスマホ普及率は「137%」。普通に買い物をする人ならスマホを持っているという前提に立っても十分です。

お店のレジ横にバーコードを置いて、支払する人のスマホでスキャンしてもらえばそれで決済可能です。

もちろん、レギュレーションもあるでしょうが、それを満たしたスマホアプリをリリースすればよいので品質的にも統一できます。

 

最後に(まとめ)

バーコード決済は設置コストの安さとカバー率の広さを武器に中国で成功し、日本にやってきた電子マネーです。

中国では露店から自販機まで、いたるところでバーコード決済が当たり前のように利用されています。

日本では、これまでの電子マネーの設置コストの高さから敬遠、あきらめられていた小規模店舗などにも普及し始めています。

レジの改造を行わなくてもよい、という点や、スマホ普及と完ぺきにマッチした支払方法であるこから今後も普及は進むものと思っています。

流通業界のSEとしてはシステム開発の規模が落ちてしまうので、まぁちょっと複雑な気分ではありますが、便利なものはどんどん普及してほしいですね。